アンリアる! Verse入門編 ~対話形式で学ぶUEFN~
BOOTHでUEFN Verse入門書を販売していますUEFN上でVerseを使って開発するために必要となる基礎知識を一冊の本にまとめた本です。 対話形式によるわかりやすい説明を目指しました。無料の試し読みも可能ですので、ぜひ読んでみてください!
[UEFN] はじめてのVerseプログラミング – 変数

変数の定義

Verse言語で変数を定義するときは var キーワードを使用します。

var [変数名] : [変数の型] = [値]

int型の変数 IntVar を初期値 5 で定義する場合は、次のように記述します。
変数の型や値は省略できません。
省略した形で記述すると、ビルド時にエラーとなります。

var IntVar : int = 5

変数に保存された値をログ出力する

変数に保存された値をログ出力するためには、Print関数に指定する文字列に変数の値を埋め込みます。
変数の値を文字列に埋め込むには、"{[変数名]}" のように書きます。

var IntVar : int = 5
# 変数の値をログに表示する 
Print("IntVar: {IntVar}")

実際に動作確認してみましょう。
動作確認環境は、以下の記事を参考にして構築してください。

[UEFN] はじめてのVerseプログラミング - ログを出力してみよう
はじめてのVerseプログラムとしてログを出力してみましょう。 Print関数を利用することで、プログラムを出力できます。

ソースコードを output_log クラスのメンバ関数 OnBegin に追加します。

using { /Fortnite.com/Devices }
using { /Verse.org/Simulation }
using { /UnrealEngine.com/Temporary/Diagnostics }

# 「creative_device:を継承した、独自のデバイスクラス「output_log」を定義する
output_log := class(creative_device):

    # ゲームプレイ開始時に実行されるメンバ関数
    OnBegin():void=
        var IntVar : int = 5
        # 変数の値をログに表示する 
        Print("IntVar: {IntVar}")

この状態でビルドし、実行してみましょう。
「IntVar: 5」という文字列がログに出力されるはずです。

文字列への変数値埋め込み

以降の例でも同様に変数の値を出力できるため、実際に動作させて確認してみましょう。

変数への代入

変数への代入には、set キーワードを用いた構文を利用します。

set [変数名] = [代入値]

変数に新たな値を代入する例を次に示します。

var IntVar: int = 5
set IntVar = -3

他の変数の値を代入することもできます。

var IntVar: int = 5
var AnotherIntVar: int = -3
set IntVar = AnotherIntVar

set キーワードがないとビルドエラーになります。 set キーワードの追加忘れに注意しましょう。

var IntVar: int = 5
IntVar = -3     # ビルドエラー

以上が、変数の利用方法です。

その他、UEFNのVerseに関する情報は、以下の記事にまとめています。

[UEFN] はじめてのVerseプログラミング
VerseはEpic Gamesが開発したプログラミング言語で、Fortniteクリエイターが仕掛けをカスタマイズするときに使用できます。 Fortnite用のUnreal Engine(UEFN)で独自のゲームを作成するときに使用できます。 Colory GamesのTech Blogでは、Verseプログラミングに関して一から初心者が学べるように、複数の記事を掲載しています。