アンリアる! Verse入門編 ~対話形式で学ぶUEFN~
BOOTHでUEFN Verse入門書を販売していますUEFN上でVerseを使って開発するために必要となる基礎知識を一冊の本にまとめた本です。 対話形式によるわかりやすい説明を目指しました。無料の試し読みも可能ですので、ぜひ読んでみてください!
[UEFN] はじめてのVerseプログラミング – ログを出力してみよう

はじめてのVerseプログラムとしてログを出力してみましょう。
Print関数を利用することで、プログラムを出力できます。

Verseのソースコードを作成する

プロジェクトを開いて、レベルエディタのメニューから [Verse] > [Verse Explorer] を実行します。

Verse Explorerが立ち上がるため、プロジェクト名を右クリックして [Add new Verse file to project] を実行します。

新たなVerseファイルの追加

テンプレート [Verse Device] をクリックし、[Device Name] に 「output_log」 と入力します。
[Create] をクリックすると、[Preview] に表示されていた内容のソースコードが作成されます。

テンプレートからVerseファイルを作成

生成されたVerseのソースコード [output_log.verse] をダブルクリックするとVSCodeが立ち上がります。

VSCodeの起動

ログ出力するPrint関数

Fortniteでは、ゲームプレイ時にTabキーを押して表示されるメニューから [ログ] を選択することで出力されたログを確認できます。

出力されたログの確認方法

このログにテキスト「Hello, Verse Programming!」を表示します。

生成されたVerseのソースコードには、いろいろな内容が書かれています。
OnBeginの下に書かれたソースコードを削除し Print("Hello, Verse Programming!") を追加しましょう。
最終的なソースコードは、次のようになるはずです。

using { /Fortnite.com/Devices }
using { /Verse.org/Simulation }
using { /UnrealEngine.com/Temporary/Diagnostics }
# 「creative_device:を継承した、独自のデバイスクラス「output_log」を定義する
output_log := class(creative_device):
    # ゲームプレイ開始時に実行されるメンバ関数
    OnBegin():void=
        # 「Hello, Verse Programming!」をログに表示する 
        Print("Hello, Verse Programming!")

Print は引数に指定された文字列をログに出力する関数です。
Verseでは文字列を "" で囲うことに注意してください。

説明しきれなかったソースコードの詳細をコメントに記載していますが、具体的な内容については他の記事で詳しく説明する予定です。

ビルド

編集したソースコードを保存したら、Unreal Engineのレベルエディタに戻ります。
メニューから [Verse] > [Build Verse Code] を実行するとビルドできます。
[Verse] > [Verse Build Message Log] を実行すると、メッセージログが表示され、コンパイルの結果を確認できます。

ビルド結果

「SUCCESS — Build complete.」と書かれていればビルドに成功しています。

動作確認

レベルエディタに戻り、[Contents Drawer] から [CreativeDevices] のディレクトリに移動します。
先ほど作成したデバイス [output_log] が表示されているため、レベルエディタに配置します。

デバイスの配置

レベルエディタに戻り、[Launch Session] を実行してFortniteを起動します。
Fortniteの起動と同時にゲームが開始されるため、Tabキーを押します。
[ログ] に移動すると、Print 関数に渡した文字列「Hello, Verse Programming!」が表示されていることが確認できます。

ログ出力結果

以上が、Verseプログラムによるログの出力方法です。

その他、Verseプログラミングに関する情報は、以下の記事にまとめています。

[UEFN] はじめてのVerseプログラミング
VerseはEpic Gamesが開発したプログラミング言語で、Fortniteクリエイターが仕掛けをカスタマイズするときに使用できます。 Fortnite用のUnreal Engine(UEFN)で独自のゲームを作成するときに使用できます。 Colory GamesのTech Blogでは、Verseプログラミングに関して一から初心者が学べるように、複数の記事を掲載しています。