for式
loop式は break
を実行するまで処理を繰り返すものでした。
for式も処理を繰り返す点で同じですが、指定した条件を満たす間のみ処理を繰り返す点で異なります。
loop式で紹介した、変数 Count
が0になるまでログに現在のカウントを出力し、最後に Finish
をログに出力するプログラムについて、for式を使うと次のように書けます。
Print("Start")
for (Count := 0..4):
Print("Count: {5 - Count}")
Print("End")
0..4
は範囲型と呼ばれ、0
、1
、2
、3
、4
の int
型の値が含まれます。
for式によって、定数 Count
の値がこれら5つの値に順次変更され、定義された処理を実行します。
範囲型は 最小整数値...最大整数値
の形式に従う必要があり、4..0
のように書くことはできません。
次のように、for式で処理を実行する条件を設定することもできます。
これは、定数 Value
が 5
よりも大きい値を持つ場合のみ Value
の値をログに出力します。
for (Value := 0..10; Value > 5):
Print("{Value}")
より複雑な条件も設定できます。
for式の ()
内に設定された全ての式が成功の場合のみ、定義した処理が実行されます。
したがって、次のfor式を用いたプログラムでは値 3
, 4
, 5
がログに出力されます。
式はセミコロン(;
)で区切ることに注意しましょう。
for (Var := 0..10; Var > 2; Var <= 5):
Print("{Var}")
以上が、for式の利用方法です。
その他、UEFNのVerseに関する情報は、以下の記事にまとめています。
[UEFN] はじめてのVerseプログラミング
VerseはEpic Gamesが開発したプログラミング言語で、Fortniteクリエイターが仕掛けをカスタマイズするときに使用できます。
Fortnite用のUnreal Engine(UEFN)で独自のゲームを作成するときに使用できます。
Colory GamesのTech Blogでは、Verseプログラミングに関して一から初心者が学べるように、複数の記事を掲載しています。